2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『パターソン』のこと(その3)――『パターソン』と『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』あるいは、凡庸に生きる<不幸>と<幸せ>。

『パターソン』を観た流れで、『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』(2016)を観た。 『パターソン』でパターソンが出会う、双子の片割れの詩を書く女の子。彼女の敬愛する詩人がエミリ・ディキンスンなのだ。『パターソン』という映画は、バス運転手であ…

映画『パターソン』のこと(その2)――アダム・ドライバーのバス・ドライバーは、いつも身ぎれいにしている。

『パターソン』のパターソン、アダム・ドライバーのバス・ドライバーは、いつも身ぎれいにしている。それが好ましい。パターソンのカシオのアナログ・ウォッチ。同じモノを欲しくなる気持ちはわからなくはない。でも、彼はたまたまそれを持っているのであり…

映画『パターソン』のこと(その1)――ずっと聞いていたい人の話

ジム・ジャームッシュ監督『パターソン』観ました。『ザンパラ』の「靴ひもの会話」が大好きな私にとっては、好きな要素しかない超絶スペクタクル・エンターテインメント。毎日パターソンの感想を書くブログ作ってもいいくらい。殆ど一冊『エンランド・エン…

【掌編】好きになるまでは呼び捨てなのに、顔見知りでもないミュージシャンでも、好きになったら「さん」付けしてしまうこと。

ピコン! お風呂から出て、片手鍋でビーカーと遮光瓶を煮沸した。アロマオイルをブレンドするのはいつも、遅番の日の夜だ。夜十時に仕事が終わった。帰ってきてヨーグルトを食べた。すべていつも通りだ。ヨーグルトには蜂蜜をかけた。大きな蜂蜜の瓶からスプ…

はじめまして――このブログについて。

はじめまして。当ブログ、「sotowrite」を運営しています、ソトと申します。40歳。妻と、アンダーティーンのふたりの息子がいます。メイン、というか別に、2017年7月より「ソトブログ」という雑記ブログを運営していて、こちら「sotowrite」は一応サブブログ…