"BirdNerd"#004 ――南港野鳥園という小さな楽園。(2020.2)

タヒバリ。海とのふれあい広場(大阪府堺市)付近にて

 

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ミヤマホオジロを求めて空振りした"BirdNerd" #003の日は、午後から大阪市住之江区「大阪南港野鳥園」へ。とカンタンに書くが、紀北からはクルマで1時間以上の道のり。わたしたち父子にとっては初めての場所だけれど、端的にいって殺風景といえる南港にあって、シギ・チドリ類をはじめとした野鳥の渡来地を守るために人工干潟を整備して作られたところらしい(1983年開園)。

 

 

南港野鳥園、展望塔から湿地帯を見下ろす

 

この近くでミミカイツブリの観測情報があったとの、息子がネットで得た情報をもとに、あまり期待せずに行ってみたのだが、展望塔と呼ばれる、湿地帯を一望出来る屋内施設にはすでに、望遠レンズを携えたバーダー数名や、親子連れなどが。お世辞にも活気のある人気スポットとはいえそうもないし、わたしたち自身、野鳥観察に興味を持つまで知り得なかったスポットだけれど、身近にこういう場所があるのは嬉しい。

 

そしてしばらく観察しているとやはり息子が先んじて、宙を舞うチュウヒらしい猛禽の姿を捉える。干潟のヨシ原にはオオジュリンの姿も。

 

これでは全然わからないけど、おそらくチュウヒ

 

オオジュリン(画面中央。よく見ると右端にも)

 

どちらも写真としては”証拠写真”としても心許ないものだけれど、いずれもわたしたち親子にとっては初撮り(そして今回の写真はいずれも息子のもの)。息子はまだ10歳、わたしだって40代、すげー超かっこいい写真。なんてものはまたいつかきっと撮れればいい。

 

その後、息子情報のミミカイツブリ発見場所、「海とのふれあい広場」(大阪府堺市)付近へ移動(クルマで15分ほど)――そう、南港野鳥園からはけっこう距離があったのだ。ここではミミカイツブリには出会えなかったが、港湾には、地元ではあまり見られないスズガモが群れをなしていたり、岸にはタヒバリイソシギなど。

 

スズガモ

 

タヒバリ。あいにくの曇天で、息子と私の愛機、バカでかいズーム機だけれどコンデジなNikon P900P1000では満足な写真はほとんど撮れなかったけれど、いつもと違う場所でも、こういう環境にこの鳥がいるということは、あそことここには共通点があるのか…というふうに思い巡らすと、ちょっと愉しい。

 

イソシギ

 

道中は息子が目下ドハマり中の『水曜どうでしょう』ノリで和気藹々と悪態を付き合いながら過ごした探鳥行。こういう一日こそ、いつか思い出す日になるかもしれない。

 

【当ブログ、これまでの探鳥記録。】

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